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学校現場での取組(事故防止対策) 名古屋 第117号(2018.11)

第117号『スポーツ事故防止ハンドブック』活用事例報告
-愛知県立岡崎高等学校-
 
 
 独立行政法人日本スポーツ振興センター(「センター」)では、学校安全支援業務の一環として、学校等で災害が起きたとき、どう対処するのかをまとめた『スポーツ事故防止ハンドブック』(「ハンドブック」)を全国の設置者・学校等に配布しています。今回、愛知県立岡崎高等学校(「岡崎高校」)から救急法実技講習会でハンドブックを活用したいとの依頼をいただきました。後日、取材を行い、研修の内容やハンドブックの活用状況について保健主事の飛松先生にお話を伺いましたので紹介します。 
 スポーツ事故防止ハンドブックの心停止に対する応急手当のページ
 

まずは学校紹介です 

 岡崎高校は、明治29年4月17日に「愛知県第二尋常中学校」として開校して以来、120年の長き歴史と重き伝統を有しておられる伝統校です。
 創立以来、「たかい知性、ゆたかな情操、たくましい心身を兼ね備えた国家・社会の有為な形成者の育成」を教育目標として掲げ、全日制、定時制合わせ3万5千名を超える卒業生の方々が様々な分野の第一線において活躍されております。
 岡崎高校では、「授業」「学校行事」「部活動」を教育活動の三本柱として重視し、それぞれの生徒の自主性・主体性を尊重しながら、師弟が一体となった取組が行われています。 
 

「ハンドブックを活用しよう!」と思われたきっかけは? 

 平成30年5月25日に開催された平成30年度学校事故対応講習会(愛知県教育委員会主催)で、センターの「ハンドブック」をいただきました。明確な内容に加えて携帯できるサイズであり、岡崎高校の救急法実技講習会で活用したいと思い、愛知県教育委員会へ相談したところ、センターから送っていただけることになりました。
 また、岡崎高校の生徒には、家庭地域における健康増進を支え、緊急時にリーダーシップを発揮できる人材になってもらいたいので、生徒にもハンドブックを使って緊急時に対応できるスキルを周知させたいと思いました。 
 

ハンドブックを用いた 平成30年度救急法実技講習会について伺いました 

 昨年度、岡崎高校は創立120周年を迎え、実行委員会より新たにAEDを2台設置していただきました。これを機にAEDの活用方法を含めて、今までよりもグレードアップした内容で救急法実技講習会を平成30年7月24日に実施しました。当日は教職員(運動部顧問、安全衛生委員、保健部員、定時制教員)と各部活動の生徒と保健委員会の生徒、合わせて約120名が参加しました。 
 講習会の始めに保健主事が岡崎高校の生徒としての心得やセンターのハンドブックの紹介をし、その後、養護教諭が講師となってクイズ形式でAEDの場所や担架はどこにあるのかなど、必要最低限、周知したいことを出題しました。 講習会の始めに保健主事が生徒にハンドブックを紹介している様子 
  〔講習会の様子〕
生徒がハンドブックの熱中症のフローチャートを確認している様子   また、熱中症や眼のけがなどについてもハンドブックを使って講義で説明しました。ハンドブックを使うことにより、養護教諭も講習がやりやすかったと思います。
 〔熱中症の対応フローチャートを確認している様子〕  
 
 
  〔養護教諭の手作りの資料〕   〔救急法実技講習会の冊子の中にもセンターの教材カードを掲載していただきました。〕 
 
 実技はプロジェクターで心肺蘇生法の映像を見せながら、役割を決めて一人一人がバイスタンダー(救急現場に居合わせた人)になったつもりで実際に行いました。豊橋ハートセンターからAEDトレーナー15台とトレーニング用人形15体を借り、実技の指導は保健委員の生徒40名に事前に養護教諭が心肺蘇生法を教えて、当日は保健委員の生徒が各班について、生徒に教える形をとり、ポイントを養護教諭が説明しました。 
 生徒たちが映像で心肺蘇生法の手順を確認している様子  保健委員の指導のもと、生徒たちが心肺蘇生の実技を行っている様子
〔映像で手順を確認している様子〕   〔保健委員の指導のもと実技講習をしている様子〕
 

ハンドブックの活用方法を教えてください 

 7月の職員会議で部顧問にハンドブックを配布し、各部顧問が救急法実技講習会に参加する部員(主に部長、副部長、マネージャー)にハンドブックを事前に回覧して予習させましました。回覧が終わったら部顧問のところに戻るので、心肺蘇生法を受講しなかった生徒にも回覧してもらうよう周知しました。また、来年度の新入生にも回覧し周知をする予定です。教職員には全員に1冊ずつ配布しました。 
 

ハンドブックを活用してみた感想と今後の活用方法をお願いします 

 とても見やすく、さっと読めるので理解しやすいし、精選されていると思います。事故発生時の対応がフローチャートになっているので行動もしやすく、情報量もちょうどよいと思います。生徒からも「分かりやすいし見やすいね。」との感想を聞いています。
 今回は主に救急法実技講習会へ参加する生徒への回覧でしたが、今後は秋の体育大会や部活動の大会などに向けて、文化部も含めて全校生徒へ回覧をして周知し、学校での事故防止の重要性といざというときの対処の意識付けをしたいと考えています。 
 
今回、講習会で活用していただいたセンターの資料の紹介 
スポーツ事故防止ハンドブック
≪救急法実技講習会の冊子に掲載された資料≫

教材カード (下記は一例です)

どんなチェックをすると事故が防げるのでしょうか? ~大切な器具や設備の安全管理~(教職員向け)(平成27年11月号)

頭頚部外傷事故発生時の対応フローチャート(中学生・高校生向け)(平成28年12月号)

眼のけがに気をつけよう!(中学生・高校生向け)(平成27年4月号)

知っていますか?歯と口のけがの手当(中学生・高校生・教職員向け)
 
 

取材を終えて 

 今回、取材をして、保健主事や養護教諭の先生が中心になって、学校の事故防止に取り組んでおられて意識の高さを感じました。また、先生だけではなく生徒に対してもバイスタンダーになったときに対応できるよう日頃から心肺蘇生法実技講習会などを通じて指導されていることが、とても意味のあることだと感じました。
 また、センターが提供している『スポーツ事故防止ハンドブック』や『教材カード』も活用していただいていることを知ることができて嬉しい限りです。
 『スポーツ事故防止ハンドブック』はポケットサイズで携帯に便利な資料ですので、これからも様々な学校現場で有効活用していただけるよう普及に努めていきたいと思います。
 最後に、取材にご協力いただいた飛松先生、お忙しい中、ご対応いただきありがとうございました。  




 

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