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名古屋☆通信 第113号(2017.10)

【愛知県】平成29年度体育スポーツ実践講座
-学校での事故を減らすために 
 
 平成29年8月22日(火)に愛知県教育委員会が主催する「体育スポーツ実践講座」に講師依頼を受け学校事故防止のための情報提供を行いましたので、その様子を紹介します。
 独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下「JSC」という。)では、地域の教育委員会と連携し、教員等へ事故防止情報の提供を行っています。 
 
■目的
 生涯にわたり豊かなスポーツライフの実現を図るための基礎を培う観点から、学校体育を充実させることが必要である。そのために、学校体育の指導に関する専門的な実践講座を開催し、講義や実技等を通して、教員の指導力向上をめざすとともに、学校体育に関する幅広い知識を身に付けることによって、より充実した体育授業を展開できる教員を育成する。
(平成29年度体育スポーツ実践講座実施要領より抜粋)

 ■受講対象者及び参加人数
  小学校体育指導教員:30名
  中学校保健体育科教員:19名
  愛知県立学校保健体育科教員:20名 
 

 

 ■「学校での事故を減らすために」
 「学校での事故を減らすために」と題して、災害共済給付業務によって得られたデータを整理分析し、調査・研究を行い、事故防止のための情報提供に関する事業を紹介しました。
 また、学校の管理下の体育活動中に発生した頭頚部の事故をテーマとした当該事故の傾向と予防・対策について、統計データや事故事例及び頭頚部外傷事故発生時の対応フローチャート等を用いて事故防止に関する情報共有を行いました。 

【受講の様子】
受講の様子
 

 【頭頚部外傷事故発生時の対応フローチャート】
 頭頚部外傷事故発生時の対応フローチャート
 出典:文部科学省委託事業成果物 『スポーツ事故防止ハンドブック
 
 この体育活動中に発生した頭頚部の事故に関する情報共有では、当該部位を負傷したことによる死亡事故及び後遺症(障害見舞金の第1級から第3級に該当するもの)が残った事故の場合別(体育授業及び運動部活動)について、頭部と頚部との事故の割合や競技別の割合を示し、傾向を説明しました。また、実際に発生した事故事例の紹介では、体育授業で発生した柔道の事故と水泳部の活動中に発生した飛び込み事故の事例を用い、その事例ごとの事故防止対策を共有しました。
 講義の後半では、「スポーツ事故防止対策推進事業」(平成26年度文部科学省委託事業)における成果物のDVD「運命の5分間 その時あなたは~突然死を防ぐために~」と「体育活動による頭部・頚部の外傷~発生時の対応~」について、参加者と共有しました。 
 
 【上映したDVD】  【DVD視聴の様子】
 DVD「その時あなたは」盤面 DVD視聴の様子 
   
 
 映像資料(DVD)へのリンク  ←バナーをクリックして「映像資料(DVD)」のページへ
 
 
 
 ■受講者からの感想
 講義終了後、受講者を代表して愛知県の県立高等学校の先生から感想をいただきました。 
 
 本校におけるAEDの必要性や使用方法などの研修について、JSCが作成したDVD「運命の5分間」等を使って行ってきましたが、今回の講義では、死亡や重度の障害事故のほとんどが部活動中に発生していて、その中でも、中学校及び高等学校の1年生に多いことを知りました。また、実際の事故事例を基に事故防止対策を教えていただき、その対応について学校全体で共有していく必要があると感じ、改めて学校安全に対する意識を高めるよい機会となりました。 

 ■講義を終えて
 今回の講義では、具体の事故事例について、事故発生の要因や事故防止の対策を配布資料に一生懸命書き込む姿や、頭頚部外傷事故発生時の対応フローチャートの説明のところでは、フローを指でなぞりながら対応を確認している姿が印象的で、受講者の事故防止に対する意識が高いことを知ることができました。
 この講義で提供した事故防止情報等を受講者が自校に持ち帰り、さらに他の先生方に共有され、児童生徒の事故の未然防止に活用していただけることを願っております。
 

 

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