【後援事業】第13回 教育と安全フォーラムinひろしま
~みんなで考えるこれからの学校安全“ひやり、ハッとから学ぶ”~ |
日本安全教育学会主催「教育と安全フォーラムinひろしま」は、『みんなで考えるこれからの学校安全“ひやり、ハッとから学ぶ”』をテーマに掲げ、平成17年度から毎年、広島市内で開催されており、独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下「JSC」という。)平成20年度の第4回大会から後援をしています。 |
平成30年1月20日(土)に開催された「第13回 教育と安全フォーラムinひろしま」には、学校関係者、学生合わせて約135名が参加し、学校事故防止のための情報交換等を行いました。その様子を報告します。 |

会場風景
広島県内外から多くの参加者がありました |
◆講演
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二つの講義が行われ、午前の東北工業大学教職課程センター教授小川和久先生による「リスクある環境への適応―交通安全教育と防災教育の共通性―」では、学校安全のリスク管理と危機管理について話されました。
その中で、「学校安全」とは、『児童生徒の生命を脅かす事態(事件・事故・災害)の発生を未然に防ぐとともに、事態が発生した場合に被害が拡大しないための管理と教育の活動』と定義することができる。また、安全教育は、未然に生命を守ることを目的として実施されることから、リスク管理の一部として位置づけられるとしたうえで、事件・事故・災害の被害にあわないための能力を向上させていくことが目的であるなら、安全教育とは、『児童生徒自身によるリスク管理能力を育成することが大事だ。』という話がありました。 |
午後に行われた県立広島病院救命救急センター長、山野上敬夫先生による「若者が遭遇しうる致死的傷病―内因性疾患と災害による傷害―」では、救命救急の現場での貴重な体験事例とともに救命の連鎖の重要性を話されました。
救命のポイントとして、心停止予防のためには、『事故の防止や初期症状に気づくことが大切であるが、それでも発症してしまう心停止に対しては、「早期認識と通報」が必要であり、心停止かもしれないと思ったら、直ちに応援を要請し、AEDを確保することが重要。その場に居合わせた人で必ず「一時救命措置」を行って欲しい。それが胸骨圧迫と迅速な電気ショックです。』と話されたことが印象的でした。また、その中で、『救急車要請に際し、空振りを恐れないで』という心強い言葉がありました。 |

小川和久先生の講演風景 |