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広島もみじ通信 第68号(2018.1)

平成29年度山口県宇部市部活動指導員研修会
 独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下「JSC」という。)が提供している事故防止に関する資料「スポーツ事故防止ハンドブック(以下「ハンドブック」という。)」について、宇部市立厚南中学校養護教諭の中村照枝先生から「研修で使用したいので送って欲しい。」との依頼がありました。
 その後、平成29年11月22日(水)に宇部市教育委員会主催の「部活動指導員研修会」において、中村先生が、ハンドブック等JSCの事故防止に関する資料を使用して、講義を行われましたので、その様子を紹介します。

<研修風景>

◆宇部市部活動指導員研修会について

 平成29年3月にスポーツ庁から出された「学校教育法施行規則の一部を改正する省令の施行について」における部活動指導員についての規則改正に基づく、宇部市部活動指導員設置要綱第6条により開催されたものです。部活動指導員は年に2回の研修を受けるものとされており、第1回研修会は昨年5月に行われ、今回は第2回研修会でした。
宇部市部活動指導員設置要綱第6条
部活動指導員は、以下の内容に関して、年間2回の研修を受けるものとする。
(1) 部活動が学校教育の一環であること等の部活動の位置付け
(2) 部活動が生徒の学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであること等の教育意義
(3) 学校全体や各部の活動の目標や方針の熟知
(4) 生徒の発達段階に応じた科学的な指導を行うことや安全の確保や事故発生後の対応を適切に行うこと
(5) 生徒の人格を傷つける言動や体罰が禁止されていること
(6) 服務(部活動指導員が校長の監督を受けることや生徒、保護者等の信頼を損なうような行為の禁止等)の遵守

◆参加対象者

宇部市部活動指導員登録者のうち学校への派遣者  

◆講義内容

 最初に、人権教育課学校人権教育係の森分一孝係長が「人権を尊重した部活動指導」と題し、部活ハラスメント等についてお話をされました。
 続いて、養護教諭の中村先生による「現場で役立つ応急法・救急措置」の講義が行われました。
 まず、JSCの「スポーツ事故防止対策推進事業」(平成26年度文部科学省委託事業)における成果物のDVD「運命の5分間 その時あなたは~突然死を防ぐために~」を、途中、死戦期呼吸の解説を交えつつ、上映されました。

 
<研修風景 DVD上映>

「スポーツ事故防止対策推進事業」(平成26年度文部科学省委託事業)における成果物のDVD「運命の5分間 その時あなたは」 
 次に救急措置について、スライドと併せて実際の動作や使用している処置グッズなどを提示しながら、具体的でわかりやすい説明をされました。
 研修資料として全員に配布したハンドブックを使用し、頭頚部外傷、熱中症、歯の外傷、眼の外傷についてそれぞれ該当ページを開き、受講者とともに処置や対応のフローチャート等、内容を確認しながら説明されました。

研修資料として配布された「平成26年度文部科学省委託事業成果物 スポーツ事故防止ハンドブック」

説明で使用されたフローチャート
(出典:スポーツ事故防止ハンドブック) 
 また、熱中症や食物アレルギーについて、学校災害事故防止啓発資料としてJSCが作成した「教材カード」をスライドで映し、学校で起こったアナフィラキシーの事例とともに説明をされました。
 研修会終了後、受講者からは「応急処置をすることが、他人事ではないことを再確認できた。ハンドブックを読み込み、練習や大会に持参します。」「たいへん有意義な研修でした。
」との声がありました。

<研修風景 教材カードの説明>

◆中村先生にお聞きしました

 今回、講師をされた中村先生に、学校での事故防止におけるJSCの資料の活用法等について伺いました。
・ハンドブックの感想をお聞かせください。
 事故発生時の対応方法がフローチャートで示してあるので、わかりやすいと思います。校内研修等でも使いやすいので、他校の養護教諭に紹介しようと思います。
・普段学校では、ハンドブックをどのように活用されていますか。
 校内での研修に利用しました。新任や教職経験の少ない教職員を対象に研修を行う機会があり、ハンドブックを学校安全Webでダウンロードして、のりで貼って作成したものを使用しました。手作りのため微妙にずれたりしましたが、先生方は机の引き出しに入れて、部活動の時などに活用されていたようです。
・学校での安全、事故防止の取組を教えてください。
 職員による月1回の安全点検、学期に1回の全校生徒対象の避難訓練、また、夏季休業中に日本赤十字の指導による、職員対象の救急法講習会を実施しました。
 日常での取組としては、生徒が負傷した際、その原因を細かく聴き取り、環境が原因の時はすぐに現場を確認し、改善が必要な際はすぐに対応するとともに、全教職員に事案と留意点の周知を図るようにしています。
・JSCが学校安全Web等で提供している事故防止に関する資料について、ご感想等お願いします。
 DVDの教材は大変使いやすく、使用する機会も多いです。教材カードなどの資料は色がきれいでイラストも可愛く、パワーポイントの資料としても大変役に立ちます。

研修や学校での印刷物等に使用して頂いている「教材カード」の一例。
学校安全Webよりダウンロード可能です。 

◆取材を終えて

 「宇部市部活動指導員研修会」は山口県教育委員会からの関心も高く、今後は宇部市に倣い、県で研修を開催する予定とお聞きしました。
講師をされた中村先生からは、普段からJSCの事故防止資料を多く活用していただく中で、「DVDについては『救命処置の大切さ』を訴えるようなメッセージ性の強い内容のものがあるとよいと思います。また、教材カードについては、校内研修などで使用できるよう、項目別で一覧になると使いやすいと思います。」という感想をいただきました。
 今後、より良い学校での事故防止の情報を提供していけるよう設置者、学校と連携し、学校安全、事故再発防止に繋げていきます。                   

広島事務所からのお願い

JSCが学校安全Web等で提供している事故防止に関する資料(ハンドブック、教材カード、冊子等)を、学校での研修や保健だよりや掲示等の印刷物に活用している事例がありましたら、広島事務所までご一報ください。
ご協力お願いいたします。
                                                                                 広島業務推進課 082-511-2822





 

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