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第41回 『スポーツ事故防止ハンドブック』活用事例報告ー福岡県立修猷館高等学校ー

第41回 『スポーツ事故防止ハンドブック』活用事例報告
―福岡県立修猷館高等学校―

 福岡県立修猷館(しゅうゆうかん)高等学校の養護教諭より、同校で行われる学校行事「十里踏破遠足」において独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下「JSC」という。)発行の『スポーツ事故防止ハンドブック』を使用したいとの連絡があり送付しました。このハンドブックとは「スポーツ事故防止対策推進事業」(平成26年度文部科学省委託事業)における事故防止のための成果物として作成したものです。
 「どのように活用していただいたのか」養護教諭にお話を伺いましたので、ご紹介いたします。

■まずは『スポーツ事故防止ハンドブック』の紹介から・・・

『スポーツ事故防止ハンドブック』(A6判 24ページ)

↑画像をクリックするとダウンロードできます!
【掲載内容】
・突然死
・頭頚部外傷
・熱中症
・歯の外傷
・眼の外傷
★たて15cm×よこ10.5cmのポケット
サイズで携帯するにはとても便利です。

■学校紹介~福岡県立修猷館高等学校~

 生徒数約1,280名の男女共学の学校で、230年を超える歴史のある伝統校です。修猷館教育の根幹を成す「世のため人のため」の精神のもと、世界の現実を直視し、自己の使命を果たそうとする高い志と国際的素養を持った生徒を育成しています。約95%の生徒が部活動に入部し、文武両道に頑張っています。

■十里踏破遠足とは・・・

 1・2年生全員で約40㎞を歩く本校の伝統行事の一つであり、40年以上の歴史を持っています。
館旗を掲げた応援団を先頭に糸島半島の東側半分を一周する形で歩き通します。この行事を通して、仲間とともに一つのことをやり遂げる喜びを改めて感じ、クラスの団結力を高めていけるものとなっています。

■「どのように活用していただいたのか」養護教諭にお話を伺いました。

Q:活用したいと思われた経緯をお聞かせください。

A:平成29年度全国学校保健・安全研究大会において、JSCからの発表の中で紹介され、初めて知りました。まずは、何よりもサイズが良かったです。「十里踏破遠足」で保健委員の生徒が携帯する救急セット(ビニールケース)にちょうど入る大きさでした。また、カラーで見やすく材質もしっかりしていて、雨の中、少々濡れても持ちこたえられるだろうと思い活用したいと考えました。

Q:どのように活用したのですか。

A:保健委員(生徒)が携帯する救急セットに追加しました。保健委員22名(1・2年生各クラスから1人ずつ)と遠足の担当生徒5名の計27名の生徒に、救急セットに追加して携帯させました。
「十里踏破遠足」は生徒会行事として生徒が企画運営して行われており、代表の生徒から『スポーツ事故防止ハンドブック』についての説明を各保健委員に行いました。職員の安全係にも1冊ずつ渡しました。
今回は、事故もなく皆元気に戻ってくることができました。
「お助けポケット」(救急セット)

「お助けポケット」の中には救急車の呼び方のプリント、絆創膏、携帯カイロ、マスク等が入っています。
「お助けポケット」に入っているプリント類

「ためらわずに救急車を呼んで欲しい症状」(左) 「救急車の呼び方」(右)

Q:今後、他に活用する場面はありますか。

A:クラスマッチや体育祭で生徒に持たせてはどうかと考えています。また、「保健だより」に確かな情報として掲載する等、活用できるのではないかと思います。今後、部活動の指導に当たって外部指導者に頼るところが増えてくると思いますが、その際に「学校安全管理」の面から外部指導者の方に携帯してもらうことも有効ではないかと思います。

Q:最後に学校安全Web等で充実して欲しい情報など、JSCへのご要望があればお聞かせください。

A:ホームページに多くの情報を掲載されていることは知っていますが、ダウンロードして使用する場合、学校現場ではモノクロ印刷しかできません。できれば、『スポーツ事故防止ハンドブック』のように、カラーで見やすく分かりやすいものを配布物としていただけると有難いです。
『スポーツ事故防止ハンドブック』は教員用として作成されたのだと思いますが、我が校の生徒は理解できると判断し生徒に持たせました。記載された文言などは高校生でギリギリ理解できる内容ではないかと思います。児童・生徒用(フリガナや易しい表現方法、視覚に訴えるようなイラスト多めの構成にする等)を別に作っていただけると活用の幅も広がるのではないかと思います。

■終わりに

 今回取材させていただき、先生方だけでなく生徒の皆さんにも活用していただいていることが分かり、活用の場が広がっていることを実感できました。
 修猷館高等学校では、生徒自身が企画運営する行事も多く、健康・安全についての取組も生徒自身が担っている印象を受けました。
 今後も学校現場からの要望に応えられるよう、より分かりやすい情報の提供に努めていきたいと思います。 

 

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