博物館ニュース 第46号

企画展「ストックホルムオリンピックから100年~マラソンの父・金栗四三の足跡~」
開催のご案内

 陸上競技はオリンピックの花形競技、その中でもマラソンは特に人気のある競技です。

 近年はアフリカ勢の台頭によるレースの高速化が進んでいるそうですが、この夏のロンドンオリンピックでは苦戦を強いられるなか、中村健太郎選手が6位入賞を飾り、世界の強豪の一角に食い込みました。


 過去、日本のマラソンはオリンピックで円谷幸吉や君原健二がメダルを獲得。ボストンマラソンでは初優勝を飾った田中茂樹や瀬古利彦など国際大会での上位入賞者や世界記録保持者を排出します。また、00年頃には有森裕子など女子マラソンが国際大会において活躍を見せるなど、常に世界の第一線で活躍できるランナーを生んできました。

 

 その日本マラソン界の礎を築いたのが、「マラソンの父」と呼ばれる金栗四三です。

 

 日本が初めてオリンピックに出場したのは、1912年の第5回ストックホルムオリンピックのことです。選手は陸上競技の二人だけで、短距離走に三島弥彦、マラソンに出場したのが金栗四三その人でした。この大会は、日本として初の国際大会でもありました。しかし、当時の日本のスポーツレベルはとても低く、まだまだ世界に通用するものではありませんでした。

 

 今からちょうど100年前のこの時から、日本と金栗四三の世界への挑戦が始まったのです。

 

 世界と日本の差を肌で感じた金栗氏は、帰国後さまざまなトレーニング法やシューズの改良に取り組みました。また、今ではお正月の風物詩ともなっている箱根駅伝を始めとした数々のマラソン・駅伝大会の開催に尽力するなど、生涯を通じてマラソンの振興と発展に努めました。

 彼のマラソンと日本スポーツへの情熱なしに、日本のマラソン界の成長は成しえなかったことでしょう。

 

 スポーツ博物館ではストックホルムオリンピックから100周年を記念し、金栗四三の生涯を辿る企画展を開催いたします。本展では写真や本人愛用の品をはじめ、スウェーデンとの国際的な交流を生んだ逸話などもご紹介しております。

 

 金栗四三の足跡をたどり、金栗氏が日本スポーツ振興にかけた情熱と、オリンピックの意義・素晴らしさを感じて頂ければ幸いです。




        企画展展示風景              企画展展示風景


           


期間 平成24年9月14日(金)~11月12日(月)
休館日(第2・第4火曜日)を除く
会場 秩父宮記念スポーツ博物館 (国立競技場内)
展示資料

・ 金栗足袋、アントワープオリンピックのランニングシャツ等本人愛用の品多数
・秩父宮章表彰状
・53年ぶりのスウェーデン夕食会直筆スピーチ原稿
・写真パネル

・足跡を辿る「金栗四三すごろく」を実際にお遊び頂けます

 協力  玉名市立歴史博物館こころピア


 

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