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秩父宮記念スポーツ博物館・図書館/国立登山研修所だより

秩父宮記念スポーツ博物館

アテネ大会優勝メダル紛失から再開館に至るまで

ガラス 戸の隙間に詰め物を入れ、より安全に
ガラス戸の隙間に詰め物を入れ、より安全に

このメダルは、ドイツの体操選手ヘルマン・ヴァインゲルトナー氏の御遺族が「東京五輪で最も活躍した体操選手に渡してほしい」と言って、故遠藤幸雄氏にプレゼントされたものが、15年ほど前に日本オリンピック委員会に寄贈され、より多くの人に見ていただこうということから、博物館でお預かりして展示していたものです。

紛失判明後、警察に盗難届を出し、捜査に全面的に協力しておりますが、資料の行方は、5月末日に至るまで不明です。博物館ではこの事件の意味を重大なことと受け止め、3月16日より臨時休館の措置を取り、有識者を含むスポーツ博物館改善検討委員会を設置し、再発防止策について検討・協議を重ねました。そこで提案された改善策をふまえ、諸種の館内整備を行った上で、5月14日に再開館するに至りました。

具体的には、館内要所に監視カメラを設置し、展示ケースに改修を加えて安全性を高め、職員による定時館内巡回の体制を見直す等の改善策を取っております。スポーツの歴史を語る上で大変貴重な資料を紛失する事態となり、また、長期間にわたり博物館を休館したことにより、多くの方々に多大な御心配と御迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

今回の対策は、一日も早い再開館に向けた応急対策で、今後もセキュリティ強化策を施して行く予定です。博物館では、いままで以上に資料の厳正な管理につとめるとともに、さらに魅力的な展示を心がけて行きたいと考えております。
御支援、御指導をよろしくお願い申し上げる次第です。

国立登山研修所

国立登山研修所施設紹介

本館(富山県中新川郡立山町芦峅寺ブナ坂 6)
本館(富山県中新川郡立山町芦峅寺ブナ坂 6)

富山地方鉄道立山線立山駅下車徒歩約2分、富山県立山町に位置する本施設。

本館には、宿泊施設を完備し、初級者から上級者まで練習できる大規模なスポーツクライミング用人工壁を設置しています。

さらに屋外には、動歪測定器を備えた墜落確保練習装置つきのロッククライミング訓練施設も備えるなど、大学山岳部等の合宿から本格的な山岳救助のトレーニングまで幅広く利用できる施設となっています。

施設利用方法等をホームページ(国立登山研修所)に掲載していますので御覧ください。

スポーツクライミング用人工壁
ロッククライミング訓練施設(研修所敷地内)
ロッククライミング訓練施設(研修所敷地内)
スポーツクライミング用人工壁
 (本館トレーニング室内壁)

 

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