選手の責任とサプリメントの利用

アンチ・ドーピングにおける選手の責任

選手の果たすべき責任が以下のように明確化、厳格化されています。

  1. アンチ・ドーピング規程について精通、遵守する
  2. いつでも検体の採取に応じる
  3. 摂取するものに対して全て選手自身が厳格責任を負う
  4. 医療従事者に対して治療等を受ける際の自身の責任を伝える

ドーピング検査で陽性になった場合、選手自身がこれらの責任を果たしていたか、過誤、過失の有無が問われます。但し、規定の10条4 において、以下については過誤・過失に該当すると明記されています。

  1. ビタミンや栄養補助食品の誤った表記や汚染が原因となって検査結果が陽性になった場合
    競技者は自らが摂取する物に関して責任を負わなければならない。また、サプリメントの使用に関しては再三の注意喚起を実施している。
  2. 主治医又はトレーナーが禁止物質を投与した場合
    競技者は医療従事者の選定について責任を負わなければならない。また、「自分は禁止物質を使用できない」ことを医療従事者に対して伝えなければならない。
  3. 競技者と親しい間柄の中で、配偶者、コーチ、その他の人が競技者の飲食物に手を加えた場合
    競技者は自らが摂取する物について責任を負わなければならない。また、自分の飲食物への接触を許している人の行為についても責任を負わなければならない。

違反になった場合には、責任を果たし、過誤・過失がなかったことを選手自身が証明しなければなりません。

スポーツフード・サプリメントの危険性

食することができるものを行政的に分類した場合、薬と食品の2つしかなく、スポーツフード・サプリメントは「食品」に分類されます。両者の一番の違いは、薬効を謳えるかどうか(特定保健機能食品は消費者庁の許可を受けた保健の効果のみ表示可)ですが、表示成分についても大きな違いがあげられます。医薬品の場合、含有成分のすべてが表示されますが、食品にはすべての含有成分を表示する義務はありません。裏を返せば、スポーツフード・サプリメントや健康食品には表示されていない成分が含まれている可能性があるということです。

また、スポーツフード・サプリメントの原料の中には動植物や天然物由来のものが含まれており、これらはすべての成分が明らかになっているわけではありません。

前述のように、万が一表示されていない成分が原因で規則違反になった場合でも、その責任は選手自身がとらなければなりませんので、やみくもにスポーツフード・サプリメントを使用することは危険です。世界アンチ・ドーピング機構も国際オリンピック委員会も、必要な栄養は食事から摂取することを推奨しています。

栄養摂取の基本はバランスのよい食事であり、どうしても十分な食事が取れないときのみ「栄養補助」を目的で利用しましょう。

 

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