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投稿者: センター長 コラム
2012/08/29 14:09

  日本選手団の皆さん、御苦労様でした。ロンドンへの出場資格を巡る国内外での戦い、オリンピック直前の調整合宿、そして本番と、相当のストレスを感じなが らの毎日であったと思います。また、8時間の時差にもかかわらず連日テレビ画面に食い入るように一喜一憂しながら熱い声援を送り続けた皆さん、お疲れ様で した。
  204の国と地域が参加し、17日間にわたって繰り広げられた第30回オリンピック(ロンドン)、アスリート達の熱い戦いは、我々の心を揺さぶる沢山の感動をもたらしてくれました。オリンピック旗は、次の開催都市リオデジャネイロへと引き継がれその幕を閉じました。
今回のオリンピックは、我が国が初参加した1912年の第5回オリンピック(ストックフォルム)からちょうど100年目に当たりました。また、昨年の大震災の痛手を克服し復興を目指す我が国の元気な姿を世界にアピールしていく上でも注目された大会でした。
  日本の競技成績は、メダル総数38個(金7、銀14、銅17)、1位から8位までの入賞総数は80種目、メダル獲得競技数も13競技となり、金メダル数は予測を下回りましたが、アテネ、北京を凌駕する成果を収めることができました。
7月25日にサッカー女子「なでしこジャパン」がカナダを、翌26日男子がスペインに勝利し、チームジャパンに勢いをもたらす幸先よい狼煙を上げました。ロンドンでの17日間の足跡を振り返ってみたいと思います。
1)開会式を挟み本格的に競技が始まった28日、オリンピック初参加、高校3年生の萩野選手が400m個人メドレーで銅メダル、柔道男子60キロ級・平岡 選手が北京の悔しさを晴らすかのように銀メダル、重量挙げ女子48キロ級では、NTCを拠点にお父さんと二人三脚で練習に励んできた三宅選手が女子では初めての銀メダルを獲得。
2)29日、アーチェリー女子団体はロシアとの接戦を制して初の銅メダル、柔道男子66キロ級・海老沼選手が銅メダル。
3)30日、不振が続いていた柔道、漸く女子57キロ級・松本選手がロンドンでの日本初の金メダルに輝きます。柔道男子78キロ級・中矢選手、体操団体が銀メダル、競泳では、女子100m平・鈴木、女子100m背・寺川、男子100m背の入江の3選手が銅メダルを獲得。
4)31日、競泳男子200mバタ・松田、柔道女子63キロ級上野の両選手が銅メダル。
5)大会6日目となる8月1日、体操男子個人総合で内村選手が1984年のロス大会(具志堅選手)以来となる金メダルを獲得。柔道男子90キロ級・西山、競泳男子200m平・立石、200mバタ・星の3選手が銅メダルを獲得。
6)2日、競泳男子200m背・入江、女子200m平・鈴木の両選手が銀メダルを獲得。
7)3日、アーチェリー男子個人で古川選手が銀メダル、柔道は、最終日を迎え、女子78キロ級・杉本選手は銀メダルと健闘しましたが、男女合わせて金メダルは1つという結果に終わりました。
8)4日、バドミントン女子ダブルスで、前日に続き初の銅メダル、波に乗る競泳陣、最終日400mメドレーリレーで、男子が銀メダル、女子が銅メダルと健闘し、金メダルこそ無かったものの競泳史上最多となるメダル11個(銀3、銅8)と躍進。
9)5日、フェンシングのフルーレ男子団体は、決勝戦で強豪イタリアに敗れはしましたが団体初の銀メダル、内村選手が種目別ゆかで銀メダル、男子ハンマー投げでは、4大会連続出場となる室伏選手が銅メダル。
(Coffee Break)
  1908年、1948年に続き3度目の開催となります今大会は、ロンドン東部に位置するニューハム区を中心に、開閉会式会場となりました陸上競技場をはじ めとする各種競技会場を整備、サッカーやテニスの聖地といわれるウエンブリーやウインブルドンなども活用し26競技302種目が実施されました。
  今回、日本選手団の最終コンディショニング調整を支援するために、オリンピックでは初めての試みとなります「マルチサポート・ハウス」を選手村から徒歩約10分程度の場所に設置いたしました。西が丘で生活しているのと同様な雰囲気の中で、期間中延べ4,200名を超える利用がなされました。
 オリンピックも後半戦に入り、決勝ラウンドに駒を進めている卓球、バレー、サッカーやレスリング、ボクシングなどの活躍に期待も高まります。
10)6日、初日を迎えたレスリング、グレコ60キロ級・松本選手が銅メダルを獲得し好調な滑り出しとなります。
11)7日、卓球女子団体が決勝戦に進出、世界ランク1位の中国に敗れはしましたが銀メダル、卓球がオリンピックに採用されました1988年ソウル大会以降男女を通じて初のメダル獲得となりました。
12)8日、レスリング女子48キロ級で初出場の小原選手が金メダルに、女子63キロ級の伊調選手は3大会連続の金メダルを獲得。
13)9日、前日の興奮冷めやらぬ中、女子55キロ級吉田選手も3大会連続の金メダルの偉業を達成します。準決勝でフランスに勝利した「なでしこジャパ ン」は、昨年のワールドカップの再現となるアメリカとの決勝戦に臨みました。女神が今回はアメリカに微笑み惜しくも銀メダルとなりました。
14)10日、1968年メキシコ大会(銅)以来の期待がもたれた男子サッカーでしたが、3位決定戦で韓国に敗れ4位に終わりましたが、女子サッカーの銀メダルは男女通じて初めての快挙でありました。男子ボクシング・バンタム級で、清水選手がメキシコ大会以来44年ぶりに銅メダル、レスリング男子フリー55キロ級・湯本選手も銅メダルを獲得。
15)11日、バレーボール女子は、1984年のロサンゼルス大会以来28年ぶりに韓国を破り銅メダルを奪回、ボクシング男子ミドル級では、村田選手が東 京大会以来48年ぶりとなります金メダルを獲得。最終日を明日に控え、日本のメダル総数は37個(金6、銀14、銅17)とメダルの色合いは異なりますが前々回のアテネと同数に。
16)オリンピック最終日、フリー66キロ級で米満選手が、1988年ソウル大会以来24年ぶりにレスリング男子に待望の金メダルをもたらし、レスリング界はもとよりチームジャパンに取りましてもロンドン大会での有終の美を飾ることができました。
17日間の足跡を辿ってまいりましたが、今回の好結果をもたらした要因を挙げるとすれば、
① 大会期間を通してメダル獲得の流れが途切れなかったこと。
② 体操、ボクシング、バレーなどの種目が何十年ぶりかの復活を遂げるとともに重量挙げ、アーチェリー、バドミントン、卓球、サッカーなどで女性陣が活躍し新たなメダル獲得競技の裾野を広げたこと。
③ サッカーやバレーに限らず競泳、バドミントン、体操、フェンシング、アーチェリー、卓球などのチームワークが勝敗のカギを握る競技種目での活躍が顕著であったことなどではないでしょうか。
しかしながら、今回の成績を世界との金メダルランキングで比較しますと日本は11位となります。アメリカ(46個)、英国(29個)、ロシア(24個)、フランス(11個)、ドイツ(11個)等の国々はもとよりアジアに目を向けても中国(38個)、韓国(13個)に大きく水をあけられており、ロンドンをス テップにより一層の強化が求められてまいります。
  大会を終え、メダリストはもとより沢山の競技団体の皆様からJISSへの感謝の言葉を頂きました。素直に喜びたいと思いますし、これからも競技現場の声を真摯に受け止め、2年後のソチ、4年後のリオに向けてJISSの総合力を更に高め、国際競技力の向上に貢献してまいりたいと思っております。

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