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投稿者: センター長 コラム
2012/03/29 18:39

  閏年となる今年は、2月の暦を3月へとめくる矢先の29日、都心も含め 関東地方は一面の雪化粧に包まれました。慣れない雪に交通網はお手上げ状況でしたが、心地よい雪の感触や白一色に染まった景色を一時ではありますが楽しむことができました。今回は、国際オリンピック委員会(IOC)の主催により、本年1月にオーストリアのインスブルックで行われました第一回ユースオリンピック冬季大会の一コマを紹介します。

  モン・ブラン(4807m)に代表される4000m級の山々を連ねるアルプス山脈は、フランス、イタリア、スイスを経てチロル州の州都インスブルックへと連なっております。

  標高570mに位置するインスブルックは、屏風のように切り立った山々 に囲まれ、アルプスの氷河を源流とするイン川のほとりに、我が国の室町時代に当たる14世紀頃からこの地を治めていたハプスブルク家の王宮跡を中心に街並 みが造られ、ドイツやイタリア、スイスとも境を接する交易上の要衝となっております。  
  町の中心街に敷設されたモダンな登山鉄道とゴンドラを利用すると約30分程度で2,200mの山頂に辿りつくことができ、夏場は、トレッキングやキャンプに、冬場は、雄大なアルプスの山々を満喫できるウインタースポーツのメッカとして賑わいを見せております。

  IOCのジャック・ロゲ会長は、14歳~18歳までの次世代を担うジュ ニアアスリート達を対象にスポーツと文化・教育を融合させたユースオリンピック(YOG)構想を提唱し、夏季大会については、既に2010年にシンガポー ルで開催し、今回初の冬季大会を、1964年、76年と2回の冬季オリンピック開催実績を有するインスブルックを舞台に、世界70カ国・地域から約 1,000名を超える選手達の参加のもとに開催いたしました。

  冬季オリンピックと同様にスキー、スケートなどの7競技、63種目に ユースチャンピョンを目指した戦いが繰り広げられましたが、勝敗のみにこだわりがちな風潮を是正していく意味合いから、競技水準の評価材料として使用され ている国・地域別のメダル獲得数の公式発表を控えたり、複数国によるチーム編成や男女混合による種目の導入も試みられました。

  また、競技と並行して行われた文化・教育プログラムでは、言語や生活習 慣の違いを乗り越え、若人達がお互いに協力し合いながら交流の輪を広げていけるよう、フィギュアスケート金メダリストのキム・ヨナ選手等をゲストに「ミー ト・ザ・ロール(お手本に会おう)」と題しての座談会、選手同士が協力しての料理プログラム、雪の彫刻づくりやチロル地方特有のそり遊びに触れる「山に対 する認識向上」プログラム、メディアトレーニングなど多彩な体験の場も用意されました。

  オリンピックを象徴する五輪の旗、重なり合う五色の輪には、五大陸の結 びつきと世界中のアスリート達がオリンピックに集える平和の大切さが込められておりますし、「より速く、より高く、より強く」の言葉には、ルールを守り、 仲間を尊重し、フェアプレーのもとに全力を傾けて努力していくことの大切さを説いております。
  新たにスタートしたユースオリンピックは、こうしたオリンピック本来のレガシーやスポーツ文化の多様性を次世代に継承し、調和のとれた人間性をジュニア時代から育てていきたいとの願いが込められております。   

  4年後の2016年は、94年冬季オリンピックの開催地、北欧スカンディナビア半島に位置するリレハンメル(ノルウェー)が舞台となります。

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