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02 21

投稿者: センター長 コラム
2012/02/21 17:38

  冬季競技との関わりは、1970年代後半に小樽の天狗山で開催されましたインターハイの引率が始まりです。その後、県教委時代に冬季国体、文科省時代に長野冬季オリンピックや青森冬季アジアなどに接してまいりました。

この時期は、冬季競技の大会が世界各地で行われ、日本選手の近況が連日報道されておりますが、各競技団体は、既に2年後のソチ冬季オリンピックに標準を合わせた選手の育成・強化を取り進めております。今回は、前回バンクーバーの記憶を辿りながらソチに活かせるヒントを探してみました。

  82か国・地域が参加したバンクーバー、チーム・ジャパンにとっては、冬季競技復活への糸口を探り当てる大会でもありました。前半に行われた男子500m スピードスケートで長嶋、加藤両選手が銀、銅を、男子フィギュアでは、怪我の回復が心配された高橋選手が最高のパフォーマンスを披露し銅メダル(前回は8位)を、女子モーグルでは、長野から4大会連続出場の上村選手が、雨脚が強まる悪天候の中、メダルには一歩及びませんでしたが4位と健闘しました。

  まずまずの滑り出しでチーム・ジャパンは勢いに乗るかと思われましたが、その後の流れは、女子スピードスケートやノルディック等での入賞はあったもののメダルへの壁は厚く、最後の最後で女子フィギュア浅田選手が銀メダルを、女子チーム・パシュートでは、僅か0,02秒の差が明暗を分け銀メダルに。

  最終成績は、銀3個、銅2個、入賞者数(4位~8位)21種目となり、トリノを上回りましたが、最高の成績を収めた長野(金5、銀1、銅4)と比べ物足りなさが残りました。当時の長野に勝利の方程式が存在していたとすれば、様々な角度から比較分析し、具体の対応策を持ってソチに繋げていくことが求められます。

  世界に目を向けますと開催国カナダの健闘が光りましたが、トップ10の常連国であるアメリカ、北欧諸国に伍して韓国、中国の躍進も著しく冬季の世界地図が大きく塗り替えられてきております。韓国は、フィギュア、スピード、ショートトラックと氷上競技をターゲットに金6、銀6、銅2のメダルを獲得し世界のベスト5に躍進、中国もスピード、ショートはもとよりスノーボードなどの新たに採用された競技への重点化や外国人コーチの招聘などにより金5、銀2、銅4個を獲得しベスト7に、我が国の20位を大きく凌駕する結果を残しました。

  韓国は、バンクーバーとの接戦の末に敗れた冬季招致(2003年IOC総会)に意欲を燃やし続け、2018年招致に平昌(ピョンチャン)が3度目の立候補をし、昨年、ダーバン(南アフリカ)でのIOC総会で、ミュンヘン(独)、アヌシー(仏)を抑え悲願を達成し、今後益々、強化環境がレベルアップされ、更に勢いを増してまいります。

  こうした状況下で、日本は2年後のソチ、6年後の平昌に向けどのように立て直しを図り世界と戦える力を育成していくのか?これまでアジアにおける冬季競技をリードしてきた日本ですが、今後、世界と勝負していくには、世界の趨勢を見定め、課題を明確にし、具体の行動計画を十分に練って最出発する覚悟が必要かもしれません。長年にわたって蓄積したノウハウを再度振り返りながら新たな知恵を出し合っていくことが大切です。JISSとしても、メインポールに日の丸の旗がゆったりとはためくことを願い全力でお手伝いしてまいります。

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