飛込

2015年10月09日

海外育成強化プログラム報告〜アメリカ編②〜(飛込)

平成27年7月19日(日)から8月22日(土)の期間、アメリカ・インディアナポリスダイビングアカデミーにおいてモデルアスリートの中川真依選手の海外育成強化プログラムを実施しました。中川選手は2015洸州ユニバーシアード大会女子高飛込で3位入賞を果たしており、来年2月に行われるリオデジャネイロオリンピック最終予選に向けて準備を進めています。

■アメリカの拠点としての特徴
インディアナポリスダイビングアカデミーをはじめとしたアメリカの拠点の特徴として、プールに隣接した充実した陸上練習施設があること、専門性の高いコーチが常駐していること、高水準の競争相手がいることが挙げられます。

中川選手はロンドン以降、リオオリンピックに向けて高難易度種目を取り入れた演技構成の見直しを課題として挙げており、アメリカの拠点で理論に基づいた安全で効果的な練習方法とマッチングし、技の習得に成功しました。

■より高い難易度へ向けた挑戦
中川選手は、インディアナポリスダイビングアカデミーのJohn Wingfieldコーチの元で、オリンピックのメダル獲得を目指す高水準なアメリカチームの選手と共に、一日10時間以上の練習をこなしていました。今回の海外育成強化プログラムの目的は高難易度種目の安定性を上げることです。そのため、特に6243D(逆逆立ち2回宙返り1回半捻り自由型)と、207C(後宙返り3回半抱型)の反復練習を行いました。

ダイビングアカデミーの様子

練習はドライランドにおけるトランポリンや陸上板での基礎動作、ピットを使っての空中フォームのチェック、スパッティングによる空中感覚つくり、そして回転フォームから入水姿勢への体勢変化のチェックが入念に行われました。それらの動作を陸上で作り、実際にプール練習での試技が行われ、安定性を獲得していきます。いずれの練習も単調な動作の繰り返しで、正確な動作が身につくまでに時間がかかりますが、優れたコーチの指導や身近な競争相手の存在により、じっくり取り組むことが出来ました。

◆リハーサルの重要性 〜帯同トレーナー報告〜

帯同トレーナー成田崇矢氏
John Wingfieldコーチの指導法について、テクニカルな部分に関しては、力学的理論に裏づけされた動作をベースに指導していて男女の差はないように感じます。しかし、精神的な部分に関しては、女性アスリートに対するリハーサルの重要性を述べていました。例えば、リオオリンピックの会場やその時の気候などの情報収集と準備が必要であること。最悪の状態をリハーサルしておけば、女性はどんな環境でも対応出来る様になるとの事でした。
また、他のアメリカチームのコーチは「基本的には男子も女子も変わらない。しかし、女子アスリートは柔軟性に優れているが、力強さが足りない。ただ、個別に能力は異なるので、一人一人にあった指導が必要だと感じる」と述べていました。

◆人格と指導力  〜コミュニケーションの重要性〜

中川真依選手のコメント
『海外育成強化プログラムに携わり約一年が経ちました。
競技中心の生活と外国人選手との共同生活は、なかなか慣れるまでに時間はかかりましたが、今まで日本でどれだけ満たされた生活をさせてもらっていたか身を以て感じました。
いろんな文化や日本とは異なる環境に触れる事ができ、私の人生においてもとても素晴らしい経験をさせて頂いております。
そして何よりもコーチの人格と指導力は、競技以外でも学ぶ事がたくさんあります。
選手だからこそ出来る経験なので、今を大切にこれからも貴重な時間を過ごしていきたいと思います。』

スタートポジションの様子


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