スケルトン

2015年10月09日

女性競技種目戦略的強化プログラムとは?(スケルトン)

Q1:スケルトンとは、どのようなスポーツですか?

スケルトンとは、ソリの上で腹ばいになり、氷のコースを頭から滑っていく競技です。
スタートでは、ソリを押しながら走り、スピードをつけてからソリに飛び乗ります。このスタートがとても重要で、爆発的なスピードが必要とされます。

特に女子は男子に比べて世界的にも競技人口が少なく、スプリント能力の優劣で結果が決まりやすい傾向があります。イギリスやオーストラリアでは、このスプリント能力に注目した「タレント発掘」を実施しており、脚が速く、選手としての素質がある人をスカウトし、育成・強化しています。特にイギリスの女子は大きな成功を収めており、スカウトされてから4年から8年で、オリンピック冬季競技大会でメダルを獲得しています。

日本人でも突出したスプリント能力があれば、短期間で世界の頂点に立てる可能性がある競技です。スプリント能力が日本の女子の課題の一つであり、オリンピックでの入賞経験もありません。そもそも日本国内における女子の競技人口が非常に少ないことも課題です。


Q2:これまでにどのような活動をしてきたのでしょうか?

世界のトップ選手に対抗できる競技者を増やすため、トライアウトを実施しました。
主にスプリント能力の高い選手の発掘をするため、30m走、60m走、立ち幅跳び、立ち五段跳び、プッシュランニング(ソリを押した状態での短距離走)などの測定を実施し、育成対象の選手として数名を選定しました。


Q3:スケルトンの育成のポイントは?

「滑走タイム」を短縮するためには、スタートからソリに乗り込む助走部分の「プッシュタイム」を短縮することと、乗り込んでからの「滑走技術」の両面が重要です。
プッシュタイムは、陸上でのスプリント能力を上げる事で短縮することができます。前に屈んだ独特な姿勢のため、速く走るためには反復練習が必要です。そこで、シーズンが始まるまでの夏季に集中して練習を行います。

滑走技術を上げるためには、何よりも実際に氷上での滑走経験を積むことが必要です。先シーズンは、トライアウト後、すぐに滑走練習に多くの時間を割きました。このプログラムでは初めてのシーズンの滑走数を重要と考え、計150回のコース滑走を実施しました。選手らの滑走技術は飛躍的に向上したとコーチもコメントしています。
実際のコース滑走は長野市ボブスレー・リュージュパーク(スパイラル)と、カナダ・カルガリーで実施しました。スパイラルで最初はソリに慣れる事から始めた選手らは、シーズン後半には少しずつ自分の意思通りにソリを操れるようになり、スケルトンの面白さに気付いたと話しています。
2015-2016シーズンは、より多くのコースでより多くの滑走を行うため、海外遠征や海外のレースへの参戦も計画しています。


Q4:今年度の計画を教えて下さい

昨年選定した選手は海外レースに参戦し、オリンピックへ向け世界の扉を開いていきます。また、さらにスプリント能力の高い選手を発掘するため、今年度もトライアウトを実施します。


スタートの様子

滑走の様子






 

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