第80回  実際に災害が発生したときのために -東京都武蔵野市立第三中学校-

実際に災害が発生したときのために
-東京都武蔵野市立第三中学校-

 このたびは、武蔵野市立第三中学校(以下、第三中学校)で開催された、学校内の教職員を対象とした事故対応の研修会について、ご紹介します。
 この研修では、独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下、センター)が制作したDVD及び統計情報を活用していただきました。
 

研修について

 第三中学校の養護教諭が、東京都の学校保健に関するセミナーに参加した際に、センターが作成したDVD「その時あなたは」(突然死予防)を見て、「是非、学校内の研修に活用したい」と思ったことがきっかけとのことです。
 研修は、翌日から新学期を迎える、平成29年4月5日に開催されました。
 新学期の準備等で繁忙の中、災害が実際に発生した場合を想定し、「心肺蘇生」及び「アナフィラキシー」についての研修を合計約1時間で行いました。
 学校医も参加し、新学期に向けて緊張感のある研修会となりました。
 

心肺蘇生

 心肺蘇生の研修では、センターが作成したDVDや統計情報を活用し、学校の管理下における突然死の発生件数などの現状把握を行いました。その後、実際に災害が発生したことを想定し、AEDの使い方や胸骨圧迫の実技演習を行いました。
 
 ~DVDを活用している様子~   ~DVD「その時あなたは」~
   
 ~AED・心肺蘇生の演習を行う様子~  
 演習用の人形を用いて災害発生から救急車が到着するまでの10分間の流れを確認しました。
 災害発生後には誰が何をするのか、周りの人に明確に指示をするなど、実際に災害が起こったことを想定して進められました。
 また、胸骨圧迫でも、一人で続けるのは、相当な体力を使うため、何人かで交代しながら心肺蘇生を行うなど、実際の場面を意識した取組となりました。

 アナフィラキシー

 続いて各学年の教室に移動し、小グループに分かれ、アナフィラキシーの対応について実技演習を行いました。
 内容は、エピペンの使用方法や災害発生時の行動確認などです。
 症状を発症した生徒を寝かすためのスペースが必要で、「周囲の机を移動させ、広い環境を作ること」や「他の先生がいない場合、生徒にも協力を仰ぐ必要があること」など、教室で実施しなければ気付けなかったこともあり、活発な意見交換が行われました。
   
 ~アナフィラキシーの演習の様子~ ~エピペンの説明を行っている様子~ 

〔研修で共有した点〕
・AED使用や胸骨圧迫の方法等について確認する。
・心肺停止対応については、「誰が、いつ、どこで、関わるか分からない」ことを認識する。
・普段から事故発生について、意識しながらの行動が求められる。

 研修後の先生方の感想

  研修後、校長先生と養護教諭に話を伺いました。

Q. 本日の研修を終えた感想はいかがでしたか。
A. 武蔵野市の教員は、着任時から上級救命講習会の受講が義務付けられ、AEDの使い方や胸骨圧迫等の方法は教わっている。ただ、実際に学校で起ったときの対応は少ないため、今回の研修を企画した。
     教室や集会室などで、実践的に行い、教員たちも意識が高まったと思う。

Q. センターのDVDを見ての感想はいかがでしたか。
A. 臨場感があって、気迫を感じた。自分たちが災害の現場にいるような気分になる。とても参考になった。
   普段からセンターの学校安全Webはよく見ており、これからも活用したい。


 取材を終えて

  災害が発生しないよう日々の学校生活の中での努力されている先生方の姿が印象的でした。
センターのDVDや統計情報(災害発生件数等)を活用することで、学校管理下の災害の現状に則した研修を行っていただけている、と感じました。
 私たちにも今後の業務の参考となることがありました。ありがとうございました。

 〔学校での取組を支援します〕
 今回、御活用いただいたDVDや統計情報の他にも、学校安全支援に関する様々な情報を発信していますので、是非学校安全Webを御覧ください。
  さらに今後もこのような取組を行っている学校などの力となれるよう、情報提供に努めていきたいと思います。

 〔お願い〕
 このようにセンターが提供する資料等を活用されている先生方がおられましたら、共有したいと考えておりますので、是非、担当地域事務所に御一報ください。お待ちしています。

 

 

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