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広島もみじ通信 第63号(2016.7)

 

統計情報システムの活用

                                   ‐広島県立広島中学校・広島高等学校‐
 
 独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下「JSC」という。)では、学校の管理下で起こった児童生徒の災害に対して災害共済給付を行っています。この災害共済給付を通じて得られた事故情報を集計し、オンライン請求システム内にある統計情報システム(以下、「システム」という。)より、『82』の帳票として出力できます。
 今回は、学校内のケガの状況を生徒に伝えるため、保健だよりに自校の請求データを活用した事例を紹介します。 
 
◆学校紹介◆ 
 広島県立広島中学校・広島高等学校は、広島県立学校としては、初めて併設型中高一貫教育校として、平成16年4月に東広島市高屋町に開校しました。
 今年度で13年目になり、現在の生徒数は、1,198名で県内最大規模の県立学校です。緑に囲まれた広大な敷地に最新設備を擁した校舎や体育館、グラウンドの他、寄宿舎もあります。
 
 平成27年度からの5年間、文部科学省からスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受け、授業や校内外、海外にわたるさまざまな学習・体験などを通して、地球規模の諸課題に対する関心、深い知識・技能、英語力、協動力、創造力、批判的思考力などの能力を身に付けることにより、持続可能な社会の構築に貢献できるグローバル・リーダーを育成しています。また、このような活動は自分自身の安全に対する意識を高める経験となっています。  
 
◆システムからの情報活用について◆  
 
 毎年3月には、1年間の自校のJSCへの請求状況(ケガ状況)をグラフにし、本年度の傾向と前年度との比較をまとめて、毎月1回発行の「保健だより」に掲載しています。
 データを活用することにより、自校の実態が把握でき、本県や全国の状況と比較して課題を見つけることができます。生徒自身が、ケガは、どこで、どのような場面・状況で、どのくらい起きているかを把握し、対策を立てることが、今後の事故防止に繋がると考えたためです。 
 
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 3月の「保健だより」に保健室の利用状況とケガの発生件数を載せるのは、12年目になります。配付時には、保健委員が内容の説明を行い、周知を図っています。
ケガの予防には、ルールを守ることはもちろん、準備運動や体調管理や環境等トータル的に考える必要があります。学校内でのケガの発生状況を載せることによって、自分の健康面を見直すための啓発活動としています。
集計結果として、部活動のケガが多く、部活動別に集計表を載せたところ、運動種目別の方が分かり易いとの意見が出ました。そこで、運動種目別で比較してみると、バスケットボール・バレーボールでの捻挫が多いことが分かり、焦点を当てて注意を促すことができました。 
また高校では、月別で最も発生件数が多くなっているのが運動会実施月の9月ですが、JSCへの請求件数は7月になっています。これは、暑さが厳しくなる環境で、運動量が増えると大きなケガに繋がりJSCへの請求件数が増えるためと考えています。全国的には、5月に負傷数が多くなっていますので、自校は違う傾向であることが、統計から読み取ることができました。   
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 「保健委員会だより」は、各クラスの保健委員が、保健委員会やクラスで話し合ってテーマを決定し、作成しています。その中で、9月の「保健委員会だより」には、運動会でのケガの発生状況を学年別負傷者数・負傷の種類別にグラフ化して掲載し、自校でのケガの状況を詳しく知るきっかけとなりました。その結果、運動会の種目「20人21脚」は、クラスの団結力を高めるには効果的でしたが、擦過傷や捻挫の多い種目であるため、検討の結果、必要な用具を揃え、ルールも修正して「5人6脚」として実施しています。
 今後は、県内の学校と自校のクロス集計のデータを比較して、生徒に投げかけてみたいと思いました。 
 
 熱中症の「教材カード」を利用し、職員研修で配付しました。運動会の時には、保健委員が1枚に編集をして、ラミネート加工したものを、テントにくくりつけて予防を呼びかけました。
平成27年度は、夏に心肺蘇生講習を実施しましたので、冬には学校安全Webに載っていた心肺蘇生の資料を再確認のために職員に配付しました。 
 
◆JSCへの要望◆   
学校安全Webに掲載されている「地域だより」では、内容別の記載もあると、必要なところの検索が出来て助かります。
生徒向けの資料(教材カード等)については、イラストがたくさんあると生徒が関心を持ちやすいと思います。 
 


◆ 利便性向上のため統計情報システムの機能を追加しました!

 『災害共済給付オンライン請求システム操作マニュアル~2010~』の P186

➊クロス集計(82帳票)で月の範囲指定ができる検索条件を追加しました。

 対象期間が従来の年度だけでなく、4月から9月までといった期間を設定した
帳票を出力できます。

➋新学校種別として「幼保連携型認定こども園」を、統計情報の学校種別に追加しました。

 
 
くわしくは 「学校安全ナビ25号」をご参照ください

◆ 統計情報等の活用事例を募集しています!
 
 JSCでは、設置者、学校においてシステムから出力される「82の帳票」等のデータの活用事例やスポーツ庁委託事業「スポーツ事故防止対策推進事業」の成果物・DVD「学校でのスポーツ事故を防ぐために」、「スポーツ事故防止ハンドブック」の活用事例を募集しています。
 ぜひ、地域事務所までご一報ください。
 


 

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