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広島もみじ通信 第61号(2016.3)

統計情報システムの活用

                                        ‐愛媛県四国中央市立川之江北中学校‐

 
 独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下、「JSC」という。)では、学校の管理下で起こった児童生徒の災害に対して災害共済給付を行っています。この災害共済給付を通じて得られた事故情報を集計し、オンライン請求システム内にある統計情報システム(以下、「システム」という。)より、『82』の帳票として出力できます。
 今回は、このシステムから得られた情報を、自校の学校保健委員会の活動における取り組みに役立てていただいている四国中央市立川之江北中学校の養護教諭の藤原先生に、どのような取組を行っているかを伺ってきました。

     ※学校保健委員会
       学校における子どもたちの健康問題や健康つくりについて、学校、家庭、地域と連携して推進する組織。              

 
取組を行った背景は?

 学校保健委員会においては、児童生徒の健康つくりや健康問題について考えます。今、必要なことを考え、活動計画を立てる際に、前年度の資料を参考にしました。本校に転任して、まずは現状を把握してみようと思い、JSCのシステムから、全国、地域、そして、自校の災害データを調べてみました。地域のデータ比較ができることで、自校の災害件数を減らしたいと考えるきっかけになりました。

 
   

取組の内容は? 


 本年度の本校生徒の災害件数を少なくできるような具体的な取組を行い、実践結果が数にあらわれるといいなと考え、生徒と教職員で取り組みを工夫しました。
学校保健委員会で協議してみると、けががとても多いと感じました。部活動が活発で強いチームが多いこともありますが、けがは減らしていこうと取組を始めました。
 災害を減らすためには、まず、けがを予防する取組を行ってみようということになり、学校医(整形外科)に相談した結果、学校保健委員会から発達段階にあった運動や、栄養と睡眠の大切さについて話をしていただきました。予防のためのストレッチとして、アキレス腱のストレッチは、「運動前は動的なストレッチ」、「終わってからは静的なストレッチ」が良い、などを分かりやすく講義していただき、大変参考になりました。
 学校保健委員会はより多くのPTAの参加をお願いして午後7時から、保護者、教職員、学校医の参加で行いました。生徒たちは参加できなかったため、後日、「生徒保健委員会」で講義の際、配布された資料を配って講義の内容を伝えました。
 生徒や顧問の先生が、具体的なけがの起こり方や予防のための準備運動等、実践できる内容を学び、校内の災害の数値が減っていきました。その講義の資料に、システムから抽出したデータをグラフ化して使用しました。 
 
     
講義の様子など 
 
 
4月~12月災害共済給付の請求手続き終了件数 システム参考 
 

統計情報システムについて、ご要望等は? 

 システムから速報値として数値を得ることができることはありがたいです。出力する時期が変われば数値も変わるので、年度のまとめとして保健日誌に記入する時にそのまま使えないので残念です。全ての保護者が、けがをしてすぐに請求の手続きをするとは限らず、前年度の手続きを依頼してくる保護者もいるので、統計上数値をそのまま使うことができません。学校では、年度ごとに災害総件数等をまとめているので、現状のシステムから出力される数値と一致しません。資料として参考にしながら、年度末にまとめて直しています。4月1日~3月31日、自校の年度統計(1年間にけがをした児童生徒数)が取れるようにしてもらえると、そのまま資料になるのでとても便利です。よろしくお願いします。
      

統計情報システム以外に、何か活用している情報等は? 

 「教材カード」や「学校事故事例検索データベース」等の内容は、PTAの地区別懇談会の資料や事例の話(平成25、26年度)として、また生徒保健委員会の発表(平成27年学校薬剤師の先生と共に「熱中症の予防」)等をする際に活用しました。
フリーイラスト集」を初めて知ったので、今後、「学級通信」や「保健だより」等の資料づくりの際に活用したいと思います。
                                   

取材を終えて 

 
 今回取材をして、学校保健委員会の詳しい活動内容を知りました。PTAや生徒会、学校医、そして教職員といった様々な組織の方々と連携し、子どもたちが学校で安全、安心に過ごせるように考えて活動していると実感しました。
 藤原先生、お忙しい中、御対応をいただきましてありがとうございました。
 引き続き、JSCの業務に御協力をいただきますよう、お願いいたします。   
      
 


 

◆ 利便性向上のため統計情報システムの機能を追加しました!

 『災害共済給付オンライン請求システム操作マニュアル~2010~』の P186

➊クロス集計(82帳票)で月の範囲指定ができる検索条件を追加しました。

 対象期間が従来の年度だけでなく、4月から9月までといった期間を設定した
帳票を出力できます。

➋新学校種別として「幼保連携型認定こども園」を、統計情報の学校種別に追加しました。

 
 
くわしくは 「学校安全ナビ25号」をご参照ください

◆ 統計情報の活用事例を募集しています!
 
 JSCでは、設置者、学校において統計情報システムから出力される「82の帳票」等のデータの活用事例を募集しています。
ぜひ、地域事務所までご一報ください。
 


 

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